人件費は、管理会計上、一般的には、「固定費」として取り扱われます。

正社員が主な会社であれば、「固定費」として取り扱っても支障ありません。

パート・アルバイト・派遣・外注(アウトソーシング)を活用することによって、固定的である人件費を変動的なものにする事も可能となります。

経営的には、固定費を下げれば下げる程、より安定した経営を行うことが可能となってきます。

固定費が低いという事は、損益分岐点の売上が低くなるという事に繋がるからです。

変動費率30%、固定費140万の場合

この場合の損益分岐点の売上は、140万÷(1-0.3)=200万となります。

収支トントンに持っていくためには、最低でも200万円の売上が必要という事になります。

変動費率30%、固定費105万の場合

この場合の損益分岐点の売上は、105万÷(1-0.3)=150万となります。

収支トントンに持っていくためには、最低でも150万円の売上が必要という事になります。

人件費の変動費化

上記のように、固定費を下げられれば、損益分岐点が低くなり、利益を出し易くなります。

業務量(売上)に応じて、パート・アルバイトや派遣・外注(アウトソーシング)を活用する事によって、人件費(固定費)の変動費化が可能となります。

人件費(固定費)を変動費化が上手くいけば、経営が上手くいく可能性も高くなります。

固定費をコントロールする事は難しいですが、変動費であれば、ある程度、コントロールが効きます。

業務量(売上)に応じて、柔軟に対応する事によって、厳しい競争社会の荒波の中でも、上手く経営の舵を取っていく事が可能となるでしょう。

人件費以外の固定費についても、新たに効果的な外部サービスが提供されている時があるので、定期的に、削減や変動費化の余地を見直し、変化を恐れず、変化に対応していく事が、生き残り戦略には欠かせません。